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第2回 「早くならないの?私のパソコン(1)」

 
メインメモリ
 

 メモリチップがついた基盤で、いわゆるメモリというとメインメモリをさします。
 パソコンが瞬時に処理をするために一時的に利用する部品で電気的に保存されていますので、パソコンの電源を切ると書き込まれたデータは、消去されます。

パソコンのデータや基本ソフト等が保存されるハードディスクは、磁気的に保存されるためパソコンの電源が切られてもデータは保持されます。

  バルクメモリ
   

 メモリの種類ではなく奇麗なパッケージに納められたリテール販売に対し、メーカー保証などのサポートが無い簡易な包装で販売されているものをさします。
 一般にリテール品に比べ価格が安いのですが、性能的には特に問題無い場合が多いです。
 また、ショップで独自の保証を設けている場合もあります。

 中古品である『ジャンク』と混同される場合がありますが、バルク品は未使用のものをさします。

 なお、バルク品は、メーカー等を選べないケースが多いですが、名前の通ったメーカー(サムソン製など)のチップが使用され名前の通ったメーカーが製品化したものを選ぶと安心です。

 パソコンが遅い、動作が鈍いと言う方多いですね。
 それこそ『imasara』なお話しで、「結局、買い換えなくちゃいけないんでしょ」という事になってくるようです。でも、やはりデータや環境の移行の事を考えると現在のパソコンを何とか早くして、パソコンを使い切りたいと思うのも人情。出来るだけコストをかけず可能な限り改善して行く方法を考えてみましょう。

 初回は、比較的基本的な対策から。

<基本性能を上げよう>

 「基本性能をあげる」と聞くと『お金かかっちゃうの?』と思われる方も多いかと思いますが、パソコンの早さは、車の燃費に似て、ハードウエアパワー(車のエンジン)とソフトウエア(人や荷物の従量)の関係で有る程度決まってきます。
 車の荷台やトランクに積んである普段は使わない、ゴルフのキャディバッグ等を降ろすように重荷になっているパソコンの『荷物』を降ろしましょう。

※不要なソフトウエアは無いか?

 インストールした、あるいは、インストールされていたソフトウエアですが、今、ホントに必要かどうか考えてみましょう。
一部のソフトウエアは、パソコンが起動する都度、自動起動して起動の時間を延ばすだけでなく、起動後、メインメモリを確保してしまう場合もあります。

 アンインストールは、そのソフトの専用のアンインストールプログラム([スタート]-[全てのプログラム]から該当の項目)があれば、そこから、無ければ[コントロールパネル]-[プログラムの追加の削除]から行ってください。

 

※ハードディスクも改善、不要なファイルも削除して軽くしておきましょう

 また、不要なファイルをUSBなどの外部のメモリへ移動するか削除する事も行いましょう。
 ワード、エクセル等のユーザー文書など明らかに人間が作成したファイルは、個別に処理してもかまいませんが、それ以外のファイルの削除や移動は、ディスククリーンアップ([スタート]-[すべてのプログラム]-[アクセサリ]-[システムツール])で行いましょう。

 

※メールも整理

  また、見落としがちなものでメールの本文。
2年、3年と使用している内にメールの容量が1GBを超えているケースもみられます。

 メールの整理は、1件1件やっていると大変。そんな時は、古い送受信日のものを一気に適当なフォルダへ移動してしまいましょう。

 まず、移動先に適当な名前(「受信トレイ2007~2010」等)のフォルダを作成し、開いた状態にして、メールソフトを開いて受信トレイにある2007年から2010年までのメールを複数指定して、ドラッグします。
 これはコピーになりますので、それだけではメールの量は変わらないので、続いて受信トレイから、コピーしたメール本文を削除します。

 

※複数のメールを選択する方法

 

メールの件名一覧で(受信トレイであれば)『受信日時』の欄をクリックすると受信の日時順に並び替えがされます。(もう一度クリックすると逆順になります)

一番古い日時のメールをマウスでクリックし移動の開始位置を指定し、スクロールをして移動するメールの最後をキーボードのShiftキーを押しながらマウスでクリックします。

指定した範囲が、反転されたら指定完了です。

ハードディスクをパーテーションで分けていて、Cドライブ以外が割と空いていれば、メールの保存場所を変更するのも良いと思います。

 OutlookExpressの場合、C以外のハードディスク以外に適当なフォルダを作成し、[ツール]-[オプション]-[メンテナンス]タブで「保存フォルダ」ボタンをクリックして、表示されたダイアログで「変更」ボタンをクリックし、作成したフォルダを保存フォルダとして指定します。
 OutlookExpressを再起動すると保存フォルダの変更作業が自動的に行われます。

 

 *メモリ量は足りているか?

  5年前、2006年に発売されたノートパソコンでは、メインメモリの標準搭載量768MB最大2GBというケースが多いようです。
一方、現在ではパソコンが立ち上がるだけで、WindowsXPでは、512MB、Windows7では、1GB強、VISTAでは2GB弱使用しています。
VISTAマシンが発売当時、多くのパソコンの標準メモリが2GBだった事を考えると、はなからメモリ不足寸前だったわけで、遅いOSの汚名もVISTAのせいばかりとも言えなかったようです。

 

※メモリが足りないと何故遅くなる?

 パソコンは、処理をするためにハードディスクで保存されているOSなどのシステムファイル、ワードなどのアプリケーション、処理対象のデータ等を可能な限りメインメモリへ読み込みます。
 ところが、メインメモリが満杯の状態で新たに必要なファイルを読み込まなければならない場合、パソコンは、メインメモリから当面使わないファイルをハードディスクに一時的に待避させたり、メインメモリの一部として利用するためハードディスクへ書き出しを行います。
 実は、このハーディスクへの書込や読込がメインメモリに比べ桁違いに時間のかかる動作となってしまいます。
 大した作業もしていないのにハードディスクのLEDランプがつきっぱなしになっているとしたら、一度メモリ不足を疑ってもいいでしょう。

→パソコンのメインメモリの確認方法

最低必要メモリの目安』(使用環境によっては、これ以上のメモリが必要となります)

OS 最低必要メモリの目安
WindowsXP 1GB以上
WindowsVISTA以降 3GB以上

※メモリが足りないと何故遅くなる?

 出来るだけコストをかけないで…と言っておきながらで恐縮ですが、やはり余裕をもったメモリ量は必要です。近年、メモリは低価格が進みバルクメモリならノート用でも1GB2,000円未満。パッケージものでも2,000円台で購入できると思います。(2011年4月現在)

   

 今回の「早くならないの?私のパソコン(1)」では、基本的な対処をお話ししました。既にそんな事くらい知っているよ!という方も時々、タスクマネージャー等でパソコンが、どのくらいメモリを占有しているかチェックしてみてください。利用可能なメモリ量が思っていたより無かったりしてたら、マメに常駐ソフトなどを整理すると快適になるかも。

 次回は「早くならないの?私のパソコン(2)」で、症状別の対処方法をご紹介します。